今回は「見る」という意味を持つ英単語、 “see”, “watch”, “look”, “glance”, “stare” の違いを解説します。
それぞれの単語は「見る」以外にも多くの意味も持っていますが、今回は「見る」という意味に着目して、どのような違いがあるのか解説します。
目次
意味の違い
■ “see” は、「見える状態」に重きをおいた見るという意味です。
■ “watch” は、「変化し続けるものや動いているものをある一定の時間見る」という意味の見るです。
■ “look” は、「意識的に見ること」に重きをおいた見るという意味です。
■ “glance”は、「ちらっと短い時間」見るという意味の見るです。
■ “stare”は、「長い時間目を大きく開けてじっと見る」という意味の見るです。
“See” の意味と例文
“see” は、「見える状態」に重きをおいた見るという意味です。
■電車の中でオシャレなカップルがいたとしましょう。あなたは、となりにいる友人にそのカップルの存在を伝えたいとしましょう。
・あなた:「ねぇ、あそこのドアの横に立ってるるカップル見える(わかる)?」
”Hey, do you see the couple by the door?”
・友人:「うん、見える(わかる)けど、どうしたの?」
”Yeah, I see them. What about them?”
・あなた:「すごいおしゃれじゃない?」
”Aren’t they so fashionable?”
・友人:「ほんとだね。」
”Yes, they are.”
このように物理的に人が「見える」というときに “see” を使います。
■富士山がみえるとしましょう。あなたは、となりにいる友人にその位置を伝えたいとしましょう。
・あなた:「富士山だ!見える?」
”Oh, Mt. Fuji! Do you see it?”
・友人:「え、どこ?わかんない(場所がわからなくて見えていない)。」
”Where? I don’t see it.”
・あなた:「ほら、そこの高い茶色い建物見える?」
”Do you see the tall brown building there?”
・友人:「茶色い建物?ああ、あるね(見えるよ)。」
”A tall brown building? Oh, yeah, I see it.”
・あなた:「その真上に見えるよ。」
”You see the mountain is just behind the building.”
・友人:「ああ、見えた!」
”Oh yes, I see it now!”
このように物理的にものが「見える」ときなどに “see” を使います。
■リモートワークで画面共有するときは、 “see” が大活躍します。
・「画面見えていますか?」
”Do you see my screen?”
“Watch” の意味と例文
“watch” は、「変化し続けるものや動いているものをある一定の時間見る」という意味の見るです。
■あなたは、友人を映画に誘いたいとしましょう。
・あなた:「映画見にいかない?」
”Do you want to go watch a movie?”
・友人:「いいね。今何やってるんだろう。」
”Good shout. What’s on now?”
・あなた:「トップガンの新作見たいんだよね。」
”I want to watch the new Top Gun movie.”
このように、映画を見るときなどに “watch” を使います。
■あなたは、NetflixのStranger Thingsがとても面白いので友人にオススメしたいとしましょう。
・あなた:「NetflixでStranger Things見た?」
”Have you watched Stranger Things on Netflix?”
・友人:「いや見てないよ。面白いの?どんな感じの話?」
”No, I haven’t watched it yet. Any good? What’s the story about?”
・あなた:「見ればわかるよ、すごい面白いから。絶対見たほうがいい。」
”You need to watch it and you’ll understand how good it is. You should definitely watch it.”
このように、テレビやドラマを見るときなどに “watch” 使います。
“Look” の意味と例文
“look” は、「意識的に見ること」に重きをおいた見るという意味です。
■さきほど解説した “see” と同じで、電車の中でオシャレなカップルがいたとしましょう。あなたは、となりにいる友人にそのカップルの存在を伝えたいとしましょう。
今回は、「見える状態」を確認するのではなく、「見てよ!」と意識的に注意を向けるニュアンスになります。
あなた:「ねぇ、あそこのカップル見て!」
”Hey, look at the couple over there!”
友人:「彼ら?オシャレだね!」
”Them? What a fashionable couple!”
このように意識的に注意を向けて人を「見る」ときになどに “look” を使います。
■あなたは高速道路から降りたいけど出口がいまいちわからない時に、助手席に座っている友人に一緒に出口を探す(見つける)ようにお願いしたとしましょう。
あなた:「出口この辺なんだけど、ちょっと標識探して(見て)くれる?」
”Can you look for a “exit” sign for me? The exit should be around here.”
友人:「了解。見逃したらやばいね。」
”Sure. We can’t miss that.”
このように意識的に注意を向けてものを「見る」ときなどに “look” を使います。
“Glance”の意味と例文
“glance”は、「ちらっと短い時間」見るという意味の見るです。
■何かをちらっと見る感じの例文をいくつかあげてみましょう。
・「彼は腕時計をちらっと見た。」
”He took a glance at his watch.”
・「彼はそこに誰がいるのか、店の中をちらっと見た。」
”She glanced around the shop to see who was there.”
このように何かを「ちらっと見る」ときなどに “glance” を使います。
“Stare”の意味と例文
“stare”は、「長い時間目を大きく開けてじっと見る」という意味の見るです。
■あなたの子供が人のことをじろじろみているとしましょう。あなたがそれを注意するとしましょう。
・「やめなさい!そうやって人をじろじろ見るのは失礼でしょ。」
”Stop it! It is rude to stare at people like that.”
■記者の厳しい質問に対して回答しない政治家を思い浮かべてください。
・議員は記者のことをじっと見つめていたが、質問には回答しなかった。
”The congress person stared at the reporter but did not answer her question.”
■One Republicという歌手の Stop and Stare という曲の歌詞にも登場します。
・Stop and stare
I think I’m moving but I go nowhere
Yeah I know that everyone gets scared
But I’ve become what I can’t be, oh
止まって、じっと考えてみる(一点を見つめるように)。
僕の人生は進んでいるようで、どこにも向かっていない。
怖気づいてしまうのはわかるんだ。みんなそうだ。
でも僕はなれないはずの別人を演じているだけだ。
まとめ
例文で使い方を解説した通り、「見る」でも対象や意味の重みによって、使う単語が異なることに注意して使ってみましょう。
■ “see” は、「見える状態」に重きをおいた見るという意味です。
・人が見える、山が見える、ものが見える、画面が見えるという時に使います。
■ “watch” は、「変化し続けるものや動いているものをある一定の時間見る」という意味の見るです。
・映画やテレビ、ドラマなどを見るときに使います。
■ “look” は、「意識的に見ること」に重きをおいた見るという意味です。
・人を見る、モノを見るというときに使います。
■ “glance”は、「ちらっと短い時間」見るという意味の見るです。
・腕時計をちらっと見る、部屋をちらっと見るというときに使います。
■ “stare”は、「長い時間目を大きく開けてじっと見る」という意味の見るです。
・人をじろじろみる、じっと見つめる、遠くをじっと見て考えるときに使います。
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