【日本人の変な英語】人身事故

外国人への親切心だと思いますが、近年日本では英語を併記する表記が増えてきました。

オリンピックに向けて、英語の表示はどんどん増えていくでしょう。

しかしその中には英語を直訳してしまったり、英訳の精度が低く、伝わらないものも多いです。

伝わらないだけならいいのですが、混乱を生んでしまう場合もあります。

そんな誤った英語表記から、正しくはどのように記載すればいいのか、具体的な言葉で紹介していきます。

正しく英訳できるよう参考になれば幸いです。

人身事故は英語で何と言う?

最初は鉄道の「人身事故」です。

この内容は、先日朝のテレビ番組スッキリでモーリー ロバートソン氏が紹介していました。

“Human Damage Accident”

これはJR西日本が採用している表現だそうです。

留学経験がある人が見ればすぐに誤った英訳だとわかります。

直訳しているパターンの英訳です。

ネイティブからするとhuman damageというのが、「人が怪我をした」というところに言葉として紐付きません。

人身事故という言葉には、日本の文化的な背景があります。

人口が多いことによるホーム混雑で電車と接触したり、自らの命を絶つ方法として事故になることが多い日本では、これらを婉曲的に人身事故として表現しています。

航空の世界などでは、死亡事故は “accident with fatality” や “fatal accident ” などと訳されます。

怪我を伴う事故は “accident with injury” となります。

人身事故という表現では、人が関係しているということしかわかりません。死亡したのか、怪我があったのかはわかりません。

英語では、死亡を “fatal injury” とも言います。死亡するほどの怪我という意味です。

この視点からいけば、英語はinjuryを使えば表現できそうです。

人身事故は、

“accident with injury”

が正解だと思います。モーリー氏と同じ意見です。

英語はシンプルに伝わるように訳すのが鉄則です。

Humanを使う例

では、発展的に “human” が使われる日本語を考えてみましょう。

人身売買 “human trafficking”

人間検疫 “human quarantine”

人権 “human rights”

これらは、人間そのものが意味の対象になっているので、humanという単語を使います。

英語には、人身事故という日本独特の表現はしません。

まとめ

人身事故は “accident with injury” で良いですね。

せっかく訳すのであれば正確にしたいものです。

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