今回は日本に和製英語として広まっている単語で、本来の英語の単語の意味と違っているものを紹介します。
英語勉強中の方の参考になれば幸いです。
これらの単語は英語では意味が異なりますので、英語で話す時にはその意味の違いを理解して話すことが大事です。
目次
- ランチセット
- マンション
- ラジオパーソナリティ
- タレント
- ロータリー
- カンニング
- アンチ
- まとめ
ランチセット
まずは「ランチセット」です。
「ランチセット」の「セット」は海外では、 “combo” 、 “meal” 、 “deal” という単語を使います。
ちなみにマクドナルドの「バリューセット」も、和製英語です。
例えばオーストラリアでは、マクドナルドは “meal” 、ケンタッキーは “combo” を使っています。
「バリューセット」は、 “value meal” です。
レストランでは、「ランチディール」などとして、日本でいうランチセットを出しているところがあります。
簡単な例文を紹介します。
“Can I have a Big Mac please?”
“Would you like to have it in a meal or by itself?”
「ビックマックください。」
「セットですか?単品ですか?」
“I will have a Bic Mac meal, please.”
“Eating in or take away?”
「ビックマックのセットをください。」
「店内でお食事ですか、テイクアウトですか?」
マンション
次に「マンション」です。
これは和製英語ではなく、しっかりとした英単語なのですが、英語のでは違うものを意味します。
英語では、「大豪邸」や「大屋敷」のことを “mansion” や “manor” といいます。
あの有名なお化け屋敷「ホーンテッドマンション」は、 “haunted mansion” で、「呪われた大屋敷」ということになります。
「私はマンションに住んでいる」と言うと、「私は金持ちだ」と言っていることになります。
「タワーマンション」になると完全に和製英語で、「タワー大屋敷」に住んでいるということになり、意味が伝わりません。
日本でいうマンションは、英語では、 “apartment” や “flat” 、 “condominium” 、 “condo” と言ったりします。
日本が長い外国人であれば、 “mansion” というと日本のマンションを想像できますが、海外で話すときには注意が必要です。
ラジオパーソナリティ
「ラジオパーソナリティ」は、言葉としては間違いではないのですが、日本では言葉の使い方に間違いがあることがあります。
具体的には、ラジオのいわゆる司会進行役でMCともいわれる方が、自分のことを自分で「パーソナリティ」と呼ぶことが間違いです。
例えば、「本日のパーソナリティは、私、〇〇が担当します。」という感じです。
英語の “personality” とは、「有名な人。特にエンターテイメントに出てくる有明な人。」という意味があります。
例文です。
“The show is hosted by a popular TV personality.”
「この番組は、有名なテレビパーソナリティが司会をしている。」
引用元:”Cambridge Dictionary” (https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/personality)
そのため、例えば、自分のことを自分でラジオパーソナリティと呼ぶと、自分は有名人ですと言っていることになりますので、普通は自分のことは「パーソナリティ」とは呼ばないのです。
あくまでも客観的な意味で “TV personality” などとして使われるのが、 “personality” です。
タレント
日本語の「タレント」は、芸能人などの有名人をそう呼ぶことでよく使われています。
英語の “talent” は、このような意味はありません。
英語の “talent” は、才能や才能を持った人をいいますので、芸能人という意味はありません。
「America’s got talent」という番組がありますが、才能を持った人を発掘する番組であることからもわかるように、 “talent” は「才能」という意味になります。
例えば、 “She is such a talent.” 「彼女はタレントだ。」といった表現はありますが、これは「タレントという職業」という意味ではなく、「才能がある人だ」という意味になります。
ロータリー
駅の「ロータリー」です。
英語は “rotary” で、「回転する」や「環状交差点(ラウンダバウト)」の意味があります。
例えば、 “rotary parts” というと「回転して機能する部品」などをさします。
ラウンダバウトというのは、3つ以上の道路の環状交差点を意味します。
円形であり、車が回転したり環状交差点のような形をしていることから駅のロータリーにもこの言葉が使われるようになったと思われます。
駅前の「ロータリー」は、 “loop” といったりします。
カンニング
試験の「カンニング」です。
英語では “cunning” です。
形容詞の意味は、「自分が得たいものを得るために、人を騙したり、物事を賢く特定の目的のために計画するのが上手な人。」と定義されています。
名詞の意味は、「自分が欲しいものを得るために人を騙すことの賢さ。」となり、試験での他人の答案の盗み見そのものを意味していません。
形容詞
Cunning people are clever at planningsomething so that they get what they want, especially by tricking other people, or things that are cleverly made for a particular purpose:
引用元:”Cambridge Dictionary” (https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/cunning)
名詞
the quality or skill of being clever at planning something so you get what you want, especially by tricking other people:
引用元:”Cambridge Dictionary” (https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/cunning)
アンチ
「アンチ」は英語で “anti-” と書きます。
意味は日本と同じで、「何かに反する」という意味がありますが、発音の方法が異なります。
日本語では発音も「アンチ」ですが、英語では「アンタイ」と発音します。
Anti-heroの発音は、アンタイヒーローで、アンチヒーローではないです。
Anti-vaxの発音は、アンタイヴァックス(反ワクチン)。
Anti-agingの発音は、アンタイエイジングで、アンチエイジングではないです。
まとめ
今回は、ランチセット、マンション、ラジオパーソナリティ、タレント、ロータリー、アンチの日本での使われ方と、英語圏での使われ方の違いについて解説しました。
そもそも意味が異なるものから、意味は同じでも発音が違うなどさまざまな違いがあります。
和製英語やカタカナで表記されているものは特に注意が必要です。