“Eat this”は、「これでも食らえ」という意味の熟語です。
今回は、マイケル・ジャクソンの名曲「Black or White」の冒頭のお父さんと息子さんとのやり取りから、この”Eat this”という言い回しについて解説します。
この曲の冒頭は、お父さんの息子さんのセリフのやり取りから始まります。
ロックを大音量で聞いている息子さんの部屋のドアを叩いてお父さんが注意するところから、セリフが始まります。
私が聞き取れるところで、訳をつけてみました。
ちなみに、ミュージックビデオのセリフと音源のセリフは違うので、音源のほうのセリフを聞き取っています。
このマイケルの名曲ですが、このセリフから始まるというところもすごくかっこいいですね。
セリフの後、曲自体のイントロに入っていくのですが、そこのトランジションも爽快です。
「Black or White」のセリフ
(ロックミュージックが大音量で流れている)
(ドアを叩く音)
父:Hey! (おい!)
息子:What? (なんだよ?)
父:Turn it off! (消しなさい!)
息子:Dad, this is the best part! (パパ、今一番いいところなんだよ!)
父:Turn it off! (消しなさい!)
息子:No! (やだ!)
父:It’s too late for this. Turn it off! (もう夜遅いから、今すぐ消しなさい!)
息子:Dad, this is the best part. Come on! (パパ、一番いいところなんだってば!いいじゃん!)
父:No. Turn it off now! (今すぐ消しなさい!)
息子:No, this is the… I wanna listen to it OK? (やだ、一番いいところ、聞きたいの!わかった?)
父:You got things to do tomorrow. (Inaudible) Turn it off now! (明日やることがあるし、(聞き取れず)今すぐ消しなさい。)
(ロックミュージックが大音量で流れている)
(ドアを叩く音)
(カセットテープを取り出す音)
息子:Alright. “Too late.” Sure. (わかりましたよー。夜遅いね。はいはい。)
(カセットテープを入れる音)
息子:EAT THIS!! (これでも食らえ!!)
(「Black or White」のイントロ)
セリフのあらすじ
もうお分かりだと思いますが、ストーリーとしては、思春期の男と子が部屋でカセットテープのロックを大音量で聞いていて、そこにお父さんが来て「夜遅いからもう消しなさい」と注意しています。
そして男の子がいじけて「はいはい、わかりましたよー」と言いながら、カセットテープを変えて「これでも食らえ!!」と言って流した曲が、マイケルの「Black or White」ということです。
“Eat this!!”
ここでの“Eat this!!”というのは「これでも食らえ!!」という意味の熟語になります。
実際の生活の中では、仕返しをしたり、ゲームしながら「食らえ」と言うときなどに使うことが多いです。
今回の曲の例だと、かなりシリアスな言い方になりますが、友達同士であれば冗談で言ったりすることもできるような言葉です。
「食べてみて」はどう言うの?
では、”Eat this”が「食らえ」であれば、「食べてみて」というときは何と言うのでしょうか。
「食べる」関連はいろいろな表現方法がありますので、紹介していきます。
■ You should try this. It’s really delicious. (これ美味しいから食べてみてよ。)
■ Do you want to eat something? I am starving. (何か食べない?お腹がすいて死にそう。)
■ Let’s get something for lunch. (何かランチ買おうよ!)
■ Let’s grab something for lunch. (何かランチ買おうよ!)
■ Would you like to have Sushi for dinner? (夜はお寿司にする?)
■ Can I have a bite? It looks very delicious. (一口食べてみていい?おいしそう。)
■ Can I have a sip? I always wanted to try this drink. (一口いい?これ一度飲んでみたかったんだよね。)
「食べる」は文脈(Context)によって単語が変わりますが、“eat” 、”get” 、 “grab” 、 “try” 、 “have” 、 “bite” 、 “sip”などが使えます。
・ “grab”は「掴む」という意味があるので、どちらかというと軽食を買うニュアンスになります。
・ “a bite”は「一口」という意味で、固形の食べ物に使います。
・ “a site”は同じく「一口」という意味ですが、飲み物に使います。
まとめ
■“Eat this”は、「これでも食らえ」という意味です。
仕返しをしたり、ゲームしているときに使ったりします。
あまりきれいな言葉ではありませんので、場所をわきまえて使うといいでしょう。
■「食べる」
“eat” 、”get” 、 “grab” 、 “try” 、 “have” 、 “bite” 、 “sip”などから、文脈に合った単語を選択してみましょう。
「食べる」は”eat”だけではないんですよ!