「Remove before flight」とはどういう意味?

フライトタグのキーホルダーなどのエアラインが出しているグッズで「Remove before flight」と書かれているものがありますが、どういう意味でしょうか?解説します。

Remove before flightタグ

「Remove before flight」意味はそのままで、「飛行前に取り外す」という意味です。

そもそもなんのためにあるでしょうか?

飛行機には、保護や機能を遮断する目的で一時的に取り付けておくカバーや安全ピンなどがあります。これらを飛行前に取り忘れないように注意喚起をする目的で、カバーや安全ピンに赤色のタグが取りつけてあります。これが「Remove Before Flightタグ」です。

例えば、ピトー管というものが飛行機の外側に取り付けられています。ピトー管は、飛行中に管に入り込む空気から速度を計算するためのもので、非常に繊細な機器です。そのため、飛行機が長い間飛ばないような場合に虫が入り込んで巣を作ったりしないようカバーをしたり、飛行機の重整備中などに異物による損傷が無いようにカバーをしておきます。

 ピトー管の説明(Alpha Aviation)

いざ飛行する時にこのカバーが付いたままでは速度がわかりませんので、非常に危険な状態になります。そのため、地上では取付けが必要でも飛行する際には絶対に取り外す必要があるため、カバーに大きな赤いタグをつけて「飛行前に取り外すこと」注意を呼びかけているということです。

そのほかにも、飛行機をプッシュバックする際に前輪に力が入らないようにする安全ピン(バイパスピン)など、さまざまなものがあります。

そのため、通常皆さんが利用する運航中の飛行機のピトー管にカバーやタグがついていることはありませんが(ついていると大変なことになりますので)、プッシュバックの際には安全ピンを使用しますので、ピンについたタグを目にすることもできます。

実は、カバーやピンの取り外し忘れや、取付忘れによって虫が巣を作ってしまい結果事故に至ったケースというのは過去に世界中で発生しています。

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