マウントを取られることは、誰にとっても嫌な経験ですよね。
マウントを取られると、本当に気分悪くなりますよね。
日本だけではなく、海外でも「マウンを取る」という考えはあります。
万国共通の概念なのかもしれません。
今回はそんな、「マウントを取る」という言葉について、英語でなんて言うのか解説します。
目次
- 「マウントを取る」は英語で?
- 英語の「マウントを取る」の例文
- Condescendingを使った歌詞
- 「マウントを取る」ドラマのセリフ
- 「マウント」は和製英語
- Condescendingの語源
- まとめ
「マウントを取る」は英語で?
「マウントを取る」という表現は、「condescending」という単語を使って表すことができます。
condescendingは形容詞です。
意味は、「上から目線の」、「見下した」、「威張った」、「偉そうな」、「横柄な」などがあります。
「態度」、「振舞い」や「マナー」などの名詞と一緒に使って、いわゆる「マウント」を表現することができます。
英語の「マウントを取る」の例文
例文をOxford Learner’s Dictionaryでみてみましょう。
behaving as though you are more important and more intelligent than other people
・He has a condescending attitude towards women.
・Her tone of voice was always so condescending.
・He looked around and made some condescending remark.
・She ignored his condescending tone.
Oxford Leaner’s Dictionary
(https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/condescending?q=condescending)
Oxford Learner’s Dictionaryでは、「まるで自分が他人より重要で、より知識に富んでいるように振舞うこと」と書かれています。
例文が4つありますので、それぞれ訳してしていきます。
・He has a condescending attitude towards women. (彼は、女性に対して偉そうに振舞っている。)
・Her tone of voice was always so condescending. (彼女の口調は、いつもすごく上から目線だった。)
・He looked around and made some condescending remark. (彼は周りを見てから、見下したことを言ってきた。)
・She ignored his condescending tone. (彼女は、彼の見下した口調を無視した。)
Condescendingを使った歌詞
歌手のJohn Mayerの「No Such Thing」という曲の冒頭でもこの「condescending」がでてきます。
心地よいギターのイントロの後に「”Welcome to the real world”, she said to me condescendingly.」というフレーズがでてきます。
「condescendingly」なので、ここでは形容詞では無く、副詞になります。
副詞は動詞を修飾しますので、「said」を修飾しています。
つまり、「彼女は『本当の世界へようこそ』と上から目線で言った」ということで、マウントを取ってきたという意味です。
「マウントを取る」ドラマのセリフ
Amazon Primeで「Bosch」というアメリカの刑事ドラマがあります。
このドラマの中で、「condesending」を使ったセリフが出てきます。
シーンとしては、刑事2人に対して上司である警部補が上から発言でマウントをとるわけなのですが、そのあとその刑事2人がヒソヒソ声で「What a condescending prick.」と言います。
平たく訳すと「あいつめっちゃマウント取ってきて、嫌なやつだな。」という感じです。
ちなみに「prick」は「嫌なやつ」という意味で、人をバカにするときに使う侮辱的な単語です。
「マウント」は和製英語
英語の「mount」には意味がいくつかありますが、日本語で言う「マウントを取る」という意味はありません。
・(何かを)計画(準備・組織)して実行する
・少しずつ増える
・自転車や馬にまたがる
・登る
・カメラを(何かの上に)固定する
K1などの格闘技で馬乗りになり、打撃をすることを「マウント」などということから、現在の「マウントを取る」のマウントに発展したのではないかと考えられます。
上の自転車や馬にまたがるというのと同じ意味ですね。
Condescendingの語源
Oxford Languagesによると、「condesceding」の語源はラテン語の「con-」(together)と「descendere」(descend)が語源ということです。
まとめ
「マウントを取る」は「condescending」を使って表します。
condescendingの意味は、「上から目線の」、「見下した」、「威張った」、「偉そうな」、「横柄な」などです。
condescedingは形容詞なので「態度」、「振舞い」や「マナー」などの名詞と一緒に使います。
例えば、「condescending attitude」で「見下した態度」という感じです。