英単語の覚え方【帰国子女が実践した方法】

単語を覚えるというのは、その言語を習得するうえで基盤となる部分です。

今回は、帰国子女である私が実践した方法を紹介します。

自分にあったやり方を探して実践するのが近道ですので、ぜひいろいろなやり方を試してみてください。

一般的な内容かもしれませんが、今回紹介する英単語の覚え方は次の通りです。

①類義語から覚える

②発音の似ている単語を一緒に覚える

③単語を分解して覚える

④他の品詞を一緒に覚える

⑤適切な例文から覚える

⑥オススメの教材

①類義語から覚える

この方法は、一緒に覚えられる単語数が多く効率的であるため、英語学習の初期段階においては特にオススメです。

この覚え方のポイントとなるのは、単語によって異なる細かいニュアンスを考えないことです。

全部同じ意味の単語として、1:Nの関係で覚えてしまいましょう。

・例1:複雑な

例えば「複雑な」という意味の “complicated” という単語を覚えるとします。

ついでに、「複雑な」という意味を持つ他の単語を調べて一緒に覚えます。

complicated = 複雑な 
       = sophisticated
       = intricate
       = complex

・例2:重要な

次の例として「重要な」という意味の “important” という単語を覚えるとします。

同じ意味を持つ単語を調べて一緒に覚えます。

important = 重要な 
      = significant 
      = crucial
      = vital
      = cardinal
      = imperative
      = pivotal

私がこの覚え方を使っていたときは、自分オリジナルの単語帳を作成していました。

例2のケースを使って、単語帳の作り方を説明します。

いたって簡単ですが、このように作ります。

important = 重要な
      = significant 
      = crucial
      = vital
      = cardinal
      = imperative
      = pivotal

オレンジの部分は、ゼブラのボールペン「サラサクリップ」のオレンジ色を使って書きました。

ゼブラ ジェルボールペン サラサクリップ 0.5 オレンジ 10本 B-JJ15-OR

赤シートを被せて、最初の単語の意味と類義語を書き出して覚えるようにします。

赤シートをかぶせるとこのように見えます。

important = 
      = s
      = c
      = v
      = c
      = i
      = p

②発音の似ている単語を一緒に覚える

間違えて混同しやすい単語をあえて一緒に覚えることで間違いの予防にもなりますし、複数の単語を一緒に覚えられるという点から効率が良いです。

いくつか例をみてみましょう。

・例1: “election” と “erection”

日本人は特に “l” と “r” の発音の違いが苦手ということもあり、音が似て聞こえます。

election = 選挙
erection = 直立

・例2: “anonymous” と “unanimous”

anonymous = 匿名の
unanimous = 全会一致の

・例3: “fat” と “phat”

fat  = 太った
phat = かっこいい

③単語を分解して覚える

この覚え方は、類義語を覚える感覚と似ていますが、単語の一部からその意味をとらえて覚える方法ですので、より単語の理解が深まり覚えやすいです。

そのためテスト等でわからない単語が出てきてもある程度意味を予測できるようにもなります。

・例1: “ped” を含む単語

“ped” は「足」を意味していますので、足に関する単語を一緒に覚えることができます。

pedestrian = 歩行者
pedigree  = 血統
expedition = 遠足
pedicure  = ペディキュア
pedal     = ペダル

・例2: “ex” を含む単語

“ex” を含む単語はたくさんありますので逆に大変ですが、「外」を意味していますので、外に関する単語を一緒に覚えることができます。

expenditure = 支出
external   = 外部の
expedition  = 遠足 (先ほどの”ped”は「足」でこれを「外」に向けるため遠足)
exclude   = 除外する
export     = 輸出

④他の品詞を一緒に覚える

この方法は実践されている人も多いと思います。

やり方は簡単で、例えば名詞を覚えたらその単語の動詞や副詞なども一緒に覚えるということです。

・例: “sanitation” 「衛生」という意味の名詞

この名詞には、動詞、形容詞、副詞がありますので、これらを一緒に覚えてしまいましょう。

名詞  = sanitation
動詞  = sanitize
形容詞 = sanitary
副詞  = sanitarily

⑤適切な例文から覚える

単語は単語だけを知っていても使い方がわからないと、うまく使えません。そこでしっかりと例文の中で使い方を学ぶことが重要になります。

また、類義語から覚える場合、細かいニュアンスの違いは意識しませんが、この例文をベースに覚えるやり方であればその辺も理解することができます。

単語を辞書で調べるときには、その例文もしっかりと確認するようにしましょう。

⑥オススメの教材

私がオススメするのは、「ジャパンタイムズ」が発行している単語帳です。

最大の特徴は、「英語で英単語を覚える」という点です。

例えると、広辞苑で日本語を調べてその意味を理解するような感じで、細かいニュアンスも理解することができます。

類義語も記載されていますので、「①類義語から覚える」で紹介した方法も可能です。

他の品詞も記載されていますので、「④他の品詞を一緒に覚える」もできます。

また、ジャパンタイムズはご存知の通り新聞社であることから、単語帳に収録されている例文が、生きた例文になっていますので、「⑤適切な例文から覚える」も可能です。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ一度見てみてください。