【日本人の変な英語】ベランダとバルコニー

日本のマンションなどの共同住宅などにおけるベランダ(veranda)とバルコニー(balcony)の定義と、海外諸国における定義が異なりますので、それぞれの意味を解説します。

意味の違い

英語のベランダとバルコニー

・ベランダ(veranda):家の地上階の外側に沿ってある、屋根付きの一段高い場所
・バルコニー(balcony):上階の窓やドアから出入りする、建物の外側にある壁や手すりに囲まれた場所

日本語のベランダとバルコニー

・ベランダ(veranda):2階以上にあって、建物の外側にある雨風をしのぐための屋根がついた場所
・バルコニー(balcony):2階以上にあって、建物の外側にある屋根の無い場所

英語のベランダ(veranda)の意味

a roofed platform along the outside of a house, level with the ground floor:

I’ll be on the veranda.

出典:Oxford English Dictionary
意味:家の地上階の外側に沿ってある、屋根付きの一段高い場所。

例文は「ベランダにいるね。」です。

「ベランダ」の写真をみてみるとこのような感じです。

英語のバルコニー(balcony)の意味

a platform enclosed by a wall or balustrade on the outside of a building, with access from an upper-floor window or door:

the glass doors opened on to a balcony with a view of the park.

出典:Oxford English Dictionary
意味:上階の窓やドアから出入りする、建物の外側にある壁や手すりに囲まれた場所。

例文は「ガラスのドアは公園の景色が見えるバルコニーへとつながっている」です。

「バルコニー」の写真をみてみるとこのような感じです。

Image by Pexels from Pixabay

日本語のベランダ(veranda)とバルコニー(balcony)の意味

日本語の単語としての意味は英語の意味と同じですが、日本のマンションなどの共同住宅の生活様式という広い解釈においては、英語の意味と異なります。

例えば下記の図です。

・ベランダ

2階以上にあって、建物の外側にある雨風をしのぐための屋根がついた場所をベランダと呼びます。

・バルコニー

基本的にはベランダと同じですが、屋根がないものをバルコニーと呼びます。結果的には上層階の人のベランダの床が屋根のような役割になります。

・テラス

ちなみにテラスは、地上階にあり平らな盛り上げられた土地を指します。

まとめ

わかりやすく表にまとめると、意味の違いがよくわかります。

意味の違いをしっかりと認識したうえで使い分けられると良いでしょう。

英語日本語
(共同住宅などにおける)
ベランダ(veranda)家の地上階の外側に沿ってある、屋根付きの一段高い場所。2階以上にあって、建物の外側にある雨風をしのぐための屋根がついた場所。
バルコニー(balcony)上階の窓やドアから出入りする、建物の外側にある壁や手すりに囲まれた場所。2階以上にあって、建物の外側にある屋根の無い場所。