航空会社ランキング2019(アメリカ航空会社)【The Wall Street Journal発表】

今回は、The Wall Street Journal発表(2020年1月15日発表)のアメリカの航空会社ランキング2019を紹介します。

同社は毎年アメリカの航空会社の格付けを7つの評価基準を基に行っており、2019年のランキングが発表されました。

ランキング

さっそく順位をみていきましょう。カッコ内で日本語名を追加しました。[ ]に2018年の順位も記載しました。

1. Delta(デルタ航空)[1]

2. Alaska(アラスカ航空)[2]

3. Southwest(サウスウエスト航空)[3]

4. Allegiant(アレジアント・エア)[-]

5. Sprit(スピリット航空)[4]

6. JetBlue(ジェットブルー)[5]

7. Frontier(フロンティア航空)[8]

8. United(ユナイテッド航空)[5]

9. American(アメリカン航空)[7]

ハワイアン航空が含まれていないことに気付かれた方もいると思いますが、同社によるとハワイアン航空は島と島をつなぐ短距離便が多く、他のエアラインが運航する本土の環境と異なるため除外したとのことです。もしランキングに含まれていたら1位になっているそうです。

ちなみに、2018年は8位までの順位でしたが、2019年からアレジアント・エアが追加されたことにより9位までの順位になりました。

(出典/Cited from: The Wall Street Journal “The Best and Worst U.S. Airlines of 2019”)

評価基準

では次のこのランキングの評価基準をみていきましょう。

主に下記の基準で格付けがされており、全て「率」で計算されていることから航空会社の規模という観点では平等になっています。

1. 定時運航率:定時運航率を評価すると、そもそも航空会社がどのようにダイアを組み立てているか、機体に対してどのような予防整備がされているか、予備機や予備の乗員の用意があるか、悪天候やその他の事態にどのように対処するかがわかります。また、定時運航率が高いと手荷物の遅延や紛失も減ることから非常に重要な指標になっています。

2. 欠航率

3. 大幅遅延率:45分以上の遅れを大幅遅延と定義しています。

4. 2時間以上の地上遅延率:どれくらい飛行機が地上で遅れているか、つまり、どれくらいターミナルで待たされるかを表す指標です。

5. 預け手荷物の紛失/遅延率

6. オーバーブッキングによる搭乗拒否率

7. 苦情率:規制当局に提出された苦情数を基に計算されています。

実際の各項目の採点については同社のこちらのページから確認することができます。

1位「デルタ航空」と最下位「アメリカン航空」の違いは?

デルタ航空は3年連続首位となりました。一方でアメリカン航空は、12年ほど行っている調査で最下位が10回ほどと成績が振るいません。

・定時運航率

デルタ航空は2018年の82.9%からさらに改善され2019年は83.4%の定時運航率でした。アメリカン航空は昨年度と同水準で改善が見られませんでした。

・欠航率

デルタ航空は平均36便/日(0.7%)に対して、アメリカン航空は平均159便/日(2%)でした。

・預け荷物の紛失/遅延率

デルタ航空は平均1,345個/日の手荷物の遅れや紛失がありましたが、アメリカン航空はその約2倍の数でした。

・オーバーブッキングによる搭乗拒否率

2017年のユナイテッド航空の件で注目が集まったことから各社改善に向かっているようです。デルタ航空は直近の12か月で9人の乗客の搭乗を拒否しましたが、アメリカン航空は15,000人の搭乗を拒否しました。

アメリカで旅行をお考えの方、上位のエアライン(ハワイアン航空含む)を選んでみてはどうでしょうか。