先日、日経新聞のアジア便り「アイスコーヒーは邪道か」という記事を目にしました。
この記事では、オーストラリアのコーヒー事情が紹介されていますが、私の6年間のオーストラリア生活からの見解を述べたいと思います。
オーストラリアでは、アイスコーヒーは邪道か?
1度目はアイスクリームがのったコーヒーが出てきた。2度目はクリームとシロップが入った甘い液体。この時点で、オーストラリアの飲食店でアイスコーヒーを飲むことを諦めた。日本では定番のブラックのアイスコーヒーの注文が、豪州では難しい。
2018年7月19日付 日本経済新聞電子版
確かにオーストラリアでは、アイスコーヒーにアイスクリームなどの甘いものをいれて楽しみます。
留学を始めて最初のカフェで、アイスコーヒーを頼んでショックを受けたのを覚えています。
では、日本のようなアイスコーヒーは飲めないのでしょうか?
注文が本当に難しいのでしょうか?
私の6年間の留学経験から言うと、この文化の違いさえ知っていれば、簡単に日本のようなアイスコーヒーを飲めます。全く邪道ではありません。
この記者はアイスコーヒーを2回しか頼んだ経験が無いというところから、オーストラリアで過ごした時間が短いかもしれません。そのため、文化の違いの理解まで至らなかったことが考えられます。
では、日本で言うところの「アイスコーヒー」はどのように頼むと出てくるのでしょうか?
まず、基本的なところからですが、いわゆるホットなブラックコーヒーは、Black coffeeやAmerican coffeeと言って理解はしてくれると思いますが、オーストラリアではLong black coffeeと呼びます。
私の勝手な理解では、移民によって持ち込まれたエスプレッソのコーヒー文化の中で、エスプレッソをお湯で伸ばしたような薄めのコーヒーという概念からこのような名前がついたと考えています。
ブラックコーヒーが注文できたら、次はアイスコーヒーです。
アイスコーヒーはブラックコーヒーを氷で冷やしたものですから、Iced long blackと言えば日本で飲むアイスコーヒーと同じものが飲めます。
必ずしもカフェのメニューに記載があるわけではありません。
そのため、私も留学をしながら、果たしてどのようにアイスコーヒーが飲めるか考えたものでした。
しかし、知っていれば飲めます。難しいものではありません。
知らなければ飲めないと思い込み、注文が難しく感じ、アイスコーヒーが遠く邪道なものと感じてしまうということです。
例え呼び名がわからなくとも、英語で描写して説明すれば伝わるはずです。
私も、Long blackにiceを入れてくれと頼んだ記憶があります。
留学時代は、諦めることは学びを辞めることを意味します。
相手に理解するまで描写的に説明すれば伝わります。オーストラリア人は優しいので聞いてくれます!
留学中、これから留学をする、旅行でオーストラリアに行く、色々な方がいると思いますが、まずは、オーストラリアの甘いIced coffeeを頼みましょう。文化を理解することはとても楽しいことです。
飽きてきたらIced long blackを注文し、アイスコーヒーを頼みましょう!
オーストラリアのコーヒー事情
この国では、記者が日本でいつもアイスコーヒーを頼んでいたスターバックスも少ない。現在豪州の店舗数は36と苦戦が続いている。同じ米国発のマクドナルドは970店もあるのに、なぜか。
2018年7月19日付 日本経済新聞電子版
同じ記事にこのような疑問を記者が投げかけています。
スタバはオーストラリアでは、日本のように多くありません。無いわけではありませんが、店舗数は少ないです。
私がアデレードにいた2007年には、市内に数店ありましたが、業績の悪化で一斉に全店舗を撤退しました。
2010年から数年いたメルボルンには、5店舗程あったと記憶しています。どの店舗も混んでいました。
全体的には、オーストラリアでスタバは苦戦しています。
オーストラリア人は、個人経営のカフェを好みます。
アイスコーヒーにはアイスクリームが入っていたり、Flat whiteと呼ばれるコーヒーがあったり、ブラックコーヒーはLong blackと呼ばれたり、オーストラリアのコーヒー文化は特徴があります。
オーストラリアはカフェが非常に多いですが、そのほとんどが個人店です。個人店はそれぞれ特徴があり、他店と差別化を図っています。これがオーストラリア人に受け入れられているようです。
チェーン店のようなどこでも同じコーヒーが飲めるスタイルは、あまり楽しくないのでしょう。
マクドナルドはあるのに、なぜか。
ハンバーガーについては、コーヒーのようなオーストラリア特有の文化を持つところまで発展しなかったため、海外チェーンが受け入れられているのではないでしょうか。
まとめ
オーストラリアでは、まず、オーストラリア独自のコーヒー文化を楽しみましょう。
あまーいアイスコーヒーやFlat whiteを飲んでみましょう。
個人店カフェが非常に多く、どの店舗も思考を凝らしています。ステキなカフェが多いです。
オーストラリア人が楽しむように、コーヒーを楽しみましょう。
郷に入っては郷に従え。
他国の文化を理解し、従うことは楽しいことですよ!