x

航空法

意外と知らないパブリックコメント

投稿日:2019年03月02日 更新日:

皆さんはパブリックコメントをご存知ですか?知らないという方は多いのではないでしょうか。

私は仕事柄、法改正に触れることが多く、今回はパブリックコメント制度について紹介したいと思います。

パブリックコメントとは?

パブリックコメントとは、行政機関が政令や省令等を定める際に、行政手続法(第38条~第45条)に基づき国民の意見等を集めることです。

行政機関が政令や省令を定めることを行政立法と呼びます。

ん?行政機関が立法?憲法には、「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。」と書いてあるはずだ。と勘のいい人は気づくかもしれません。

義務教育で、国会が立法、内閣が行政、裁判所が司法という三権分立を習いましたよね。

行政立法とは?

では行政立法とは?

行政は法律の委任に基づき、立法することができます。

例えば、「航空運送の用に供する者は、国土交通大臣の定めるところにより、事業計画を提出しなくてはならない。」なんていう法律があるとすると、法律では事業計画を提出することを定めていますが、どのようにという部分は行政(この例では国土交通省)に委任され、行政立法で決定することができます。

行政はこの手続きの内容を定めるにあたり、行政手続法に基づき国民の意見を広く募集する、ということになりパブリックコメントを実施します。

パブリックコメントにはどんなものがあるか?

実は、私たちの知らないところで、多くのパブリックコメントが行われています。見てみると興味深いものもあります。

我々の生活に直結するような内容から、産業全体に影響のあるものなど、様々です。

パブリックコメントのサイトはこちらです。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public

このページを書いているときに挙げられていた内容としては、例えば、

「自衛隊出身操縦士に対する計器飛行証明(飛行機)の実地試験について」の制定に関する意見募集について

がありました。

自衛隊から民間の航空会社に転職し、民間パイロットとして仕事をする上で、自衛隊では必要のない資格である計器飛行証明取得の負担を軽減するというものです。

この内容について、賛成!反対!などなど、我々国民の意見を述べることができるのです。

ただ、現実的に国民全員の意見を聞くことはできないため、検討段階から有識者検討会などを開き、国民の意見を募集したという解釈のもと勧められることも多いようです。

皆さんの生活や仕事に直結するような内容もあるかもしれません。

読んでみると勉強になりますし、こんなのあるんだと結構興味深いですよ。

-航空法
-, , ,

執筆者:

関連記事

客室乗務員の負傷がなぜ航空事故として認定されるのか?

報道で「機体が急な揺れに遭遇し客室乗務員が負傷 航空局が事故認定」というような記事を最近みかけることが多くなりました。 先日はANAが事故を起こしました。 ANA機、急な揺れで客室乗務員が負傷 航空事 …

飛行機は故障して飛んでいることがある?

タイトル通りですが、飛行機は「故障」しながら飛んでいることがあります。 そんな航空業界の裏側を紹介します。興味のある方はどうぞ。 飛行機は何万という部品から構成されています。その全てが全く故障なく機能 …

気になる、かんぽ生命のCM

最近、かんぽ生命の気になるCMがありました。少し前から放送されている、小型機を修理して大空へ羽ばたく!という内容です。 この爽快なCMですが、航空の観点からいくつ気になる点がありました。このCMを例題 …

航空事故 / 重大インシデントとは?

ニュースなどで、航空事故や重大インシデントに認定されたという報道がありますが、そもそも航空事故や重大インシデントの定義とは何かという疑問を解決します。 航空は原則として航空法に従い業務を行うため、航空 …

新型コロナウイルスでマスクをしないと搭乗拒否される理由とは?

コロナ禍において、ピーチアビエーションや北海道エアシステムで、マスクを着用していない乗客が臨時着陸で飛行機から降ろされたり出発前に搭乗拒否されたりする事象がありました。 ・「マスク拒否」で相次ぐ旅客機 …